提案が当選しやすくなるために、タスクで信用を得る
ランサーズに登録して報酬を得ようと思ったら、当然ながらお仕事をして対価としてのお金をもらう必要があります。仕事をするといっても、黙って待っていたら仕事を頼まれるわけでも、ましてや会社員やアルバイトのように時間が経過したらお給料をもらえるわけでもありません。
上限の作業数が決まっていて、誰でも作業を行なえば収入になるのが、タスク方式と呼ばれる簡単な仕事です。その他に、プロジェクトと呼ばれる仕事もあります。こちらは誰でも仕事をもらえるわけではなく、発注者の要望に対して、どのような仕事をするかを提案し、気に入られたら採用=仕事開始となり、納品まで完了してはじめて報酬が得られます。
他にもデザインやネーミングなどを中心に、コンペと呼ばれる仕事方式もあります。こちらは最初に、発注者のオーダーにそったデザインやネーミングを提出します。
数多くの作品の中から、気に入ったものだけが採用され、報酬を得られる仕事方式です。一般的にタスクよりも、プロジェクトやコンペ方式での仕事のほうが報酬額が高く設定されています。
これは仕事の難易度や求められるクオリティに違いがあるからです。ランサーズで仕事をして稼ぎたいと思うなら、できるだけ高報酬の仕事をしたいと考えるもの。しかし、多くの人が同じ考えで提案するわけですから、簡単に受注できるわけではありません。
ランサーズでは、ランサーの評価や実績が、受注率を左右します。 最初はライターとして、またランサーズ上での実績を作るために、 報酬が低めの案件でも引き受けてみましょう。
プロジェクトで当選しやすくなる方法として、ランサーズ内での仕事実績を積んで、クライアントからの信用を得る方法があります。この場合、高報酬の仕事にだけ手を挙げるのではなく、多少単価が低くても仕事を完遂することで、発注者から良い評価をもらい、次回以降により高額な仕事を受注するか、他のクライアントからの見た目を良くするという作用があるのです。
ランサーズでは、提案したランサーがこれまでにいくつのお仕事を引き受けたかがすぐにわかるようになっています。
クライアント様も、その人の経験やスキルがわからないのに高額なプロジェクトの依頼はしません。タスクをこなした数や承認率は自分のスキルとして認められますから、無駄になることはありませんよ。
同じ意味で、タスクをたくさん実行すると、「真面目に仕事をする人だ」という好印象につながるようです。ランサーズ内において何の実績もない場合、初心者の方などは特に、タスクで作業数を増やす作戦が有効となります。
プロジェクトの提案文章には、必ずこれを書く
タスクである程度の実績を積んだあとは、より高額なプロジェクトやコンペに挑戦したくなるもの。先述した通りプロジェクトやコンペは、タスクと違って必ず仕事にありつけるわけではありません。
クライアントのオーダーに対して、適切な提案を行なうことが仕事獲得のポイントとなるのです。では具体的に、どのような提案をすると当選率が高くなるのでしょうか。
ちなみにプロジェクトの場合の提案とは、「あなたがどのような仕事をするか」を、クライアントに文章(提案文)で伝えることからはじまります。
提案文章において一番大切なのは、目的を考えることです。発注者は自分たちの仕事に対して、最適な人を選びたいと考えています。提案者側は、「貴社の仕事において、自分こそが最適な人材です」ということを伝える必要があるのです。
そのためにはまず、クライアントがどんな人に仕事を頼みたいと考えているかを想像すること。
当選されるためには、どんな人を選ぶ傾向があるのかというクライアントの心理について理解しなくてはなりません。クライアントが気にしている点、それは納期に遅れる事がないかどうかという点です。
多くのクライアントはしっかりと納期を守ってくれる人を求めています。提案文の中にきちんと納期を守りますという一文を入れるか入れないかは大きな違いになってくるのです。
このように、「絶対に納期を守る人に頼みたい」と考えているのであれば、納期を守れることを宣言しましょう。その際に、これまで納期を守った例や、仕事が早くて正確であることを伝えると効果的です。
では、全提案者が納期を守ると書いていた場合はどうでしょう。当然クライアントは、何か別の要素から発注相手を選ぶことになります。そんなときは、提案文に以下の内容を記載するなど工夫しましょう。
それは、案件に合わせて「特記経歴・実績」という項目を先頭に追加することです。
仕事を募集しているクライアントは、その仕事に見合ったランサーを見つけたいと思っています。
ですから、その案件にピンポイントで活かせそうな経歴や実績を一番最初に提案文に載せるのです。
そうすれば提案が通る可能性はぐっと高まります。
ポイントは、クライアントが知りたいと思われる情報を最初に書くこと。自己紹介は大切ですし、納期を守ることも伝えなければなりません。しかし発注者は、多くの提案文章を読むことが予想されます。
なるべく端的に自分の特徴を伝えるとともに、大切な情報が最初に伝わるよう工夫することが大事なんですね。発注者が知りたいことを何か考え、かつ最初に伝えるようにしたら、きっとあなたの提案文章は「読んでみたい」内容になっているでしょう。
多くの提案の中から、発注者の目に留まる提案になっているということです。これだけで、ぐっと提案を選定される確率が上がりました。 さらに受注確率を高めるためには、以下の内容にも注意を払っておくと良いでしょう。
- 提案は具体的に
クライアントは提案内容を見ますが、その提案内容に隠れた理由までみることはできません。なぜそのような提案にしたのか、クライアントのどの要望からそうしたのかなど、具体的に提案してみてください。- 意外に見落としがちな「依頼内容」
クライアントが記入している「依頼内容」ですが、意外にも依頼内容とは少し違ったり、一部が抜けてしまっている提案をしている方がいらっしゃいます。依頼内容からずれた提案をしてしまうと、どんなに提案が素晴らしくても、クライアントは候補から落としてしまうしかないので、提案前に、自分の提案が依頼内容に即しているか、再度確認して下さい。- 本人確認やランサーズチェックを検討する
クライアントにとって、提案がどんなに素晴らしくても、やはり不安はつきもの。本人確認やランサーズチェックをして、少しでも不安を取り除くのもコツかもしれません。
例えば文章作成の依頼であれば、単に「1000文字の文章ということですが、わたしは書くことができます」と伝えるのではなく、どのような内容で書けるのかを伝える。
発注者が求めているであろう納品物を渡せる根拠となる情報を、できる限り具体的に書きましょう。その際、つぶさに見ておきたいのが、発注者の依頼内容です。依頼文章の中には、クライアントとして求めている要件が書いてあります。
また直接的に文章となっていなくても、いくつかの条件を組み合わせた際に、「これも必須だろう」「こういうことを求めているな」という隠れた要件を発見できることも。
このように、発注者の心理をきちんと汲み取ることが、受注確率を高める最大の武器となるのです。
プロジェクトの当選者は一人じゃない! 数多くの提案で勝機をつかむ
提案文についてどのような工夫をすることが、受注確率をアップするか理解いただけたかと思います。まずはここで紹介した方法を試していただき、自分なりの正解を見つけていただきたいのですが、いくらやっても上手くいかないケースが発生するかもしれません。
諦めてしまいたくなる気持ちはわかりますが、そんなときは以下の方法を試してみませんか。
通らなかった理由を沢山考えても、通らなかったという結果は変わりません。選考から落ちた理由を発注者に聞くことも難しいですから、それよりも次に、どこにどんな提案をするか考えた方が良いでしょう。
たとえ何故落とされたのか理解できたとしても、クライアントが変われば選定基準も変わるので、あまり意味がありません。
そもそも相性の悪いクライアントに強引に案を通す方法を考えるより、相性の良いクライアントを見つけて密な関係を保つ方が、精神的にも労力的にも楽です。
ひとつは、どうしても心が落ち込んでしまいそうになるのを防ぐ考え方です。まるで自分に能力がないと言われたような気持ちになってしまうこともありますよね。
学生時代にテストで赤点を取ったような、片思いの相手にフラれてしまったような、胸がギュンと痛くなる状態です。でも冷静に考えてみると、全ての発注者が会ったこともない自分を正しく評価できるはずはありません。
また、どんなに優れた人材でも、全ての仕事に適性があるわけでもありません。「たまたま、該当案件には縁がなかった」程度に考えるほうが、精神衛生上で良いですし、実際のところ「たまたま自分以外の人が選ばれた」ということです。
クライアントが求める成果物に対して、他の人のほうがマッチしそうだと思われただけ。自分に合う仕事、相性の良いクライアントを見つけるために行動するほうが、くよくよしているよりずっと建設的です。
であれば、以下のような方法を選ぶのはいかがでしょうか。
また、「この人はいいかもしれない」と興味をもっていただけたら、プロフィールページに飛ぶこともあるでしょうから、自分はそれを意識してポートフォリオやメニュー、経歴などをしっかり記入していました。プロフィールは、意外と登録時のままで放置しているという方が多い印象なので、もったいないですよね。
もしかしたらあなたの提案は、一次選考をクリアして他の提案と天秤にかけられていたかもしれません。箸にも棒にも掛からないのではなく、提案自体は気を惹く内容だった。
クライアントとしてもお金を払うわけですから、より慎重に見極めようとしたら、プロフィールが薄かったor案件との相性が良さそうに見えなかった、という可能性もあるのです。
また、中にはこのような意見もあります。
プロジェクト案件はまずランサーが提案をして、その提案の中からランサーを選出します。
よくプロジェクト案件は当選しにくい、とか様々なサイトに書かれてあったりしますが、実は、当選者が複数の案件があるんです。
その場合、提案をしてから別依頼として、クライアントから直接依頼がくることにがあります。 直接依頼が来てから提案をすると、確実に当選します(´∀`*)
出典:とっとこランサーのブログ
ランサーズのプロジェクトという仕事方式は、一人の当選者しか選ぶことができません。本当は復数の人にお願いしたいのに、システムの問題で一人だけが当選となるわけです。
それでもほかに頼みたい人がいれば、直接依頼という形でメッセージが送られてきます。プロジェクトに対しては当選になりませんが、同じ仕事を依頼されることになり、仕事をゲットできるのです。
このように復数の発注相手を探しているクライアントもいるため、諦めずに提案することが勝利への近道といえます。
すべての提案が自分の思い通りに通るとも限りません。断られたり、検討時間の長いクライアントもいたりするので、プロジェクト式の提案は、一度に複数の提案をします。私は、1つだけでなく、5~10は同じ時期に提案しています。
提案が断られることを想定して、復数のプロジェクトに応募しておくというリスクヘッジも有効です。先述したように復数の発注相手を探しているケースもありますから、「この仕事はできそうだ」「自分の経験や能力が存分に活かせる」と思えたプロジェクトであれば、できる限り提案してみることをお勧めします。